【注意】シャープナーでのステンレス包丁の研ぎ方!研ぎにくさの原因や対策まで解説

ステンレス包丁は錆びにくく、お手入れも簡単なことから家庭でも幅広く使われています。しかし、ある程度使い続けると切れ味が落ちはじめ、「シャープナーで研いでも戻らない」「研ぎ方が正しいのか分からない」と感じる人も少なくありません。
実はステンレス包丁には特有の硬さや刃の形状があり、一般的なシャープナーでは研ぎ方や角度によっては十分な効果が出ないケースもあります。
今回は、ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ正しい方法をはじめ、研ぎにくさの原因や研ぐときの注意点、研いでも切れ味が戻らない場合の判断基準や対策などを分かりやすく解説します。手軽に使えるシャープナーだからこそ、かえって見落としやすいポイントも存在。自己流の研ぎ方に頼らず、ステンレス素材に合わせた正しい研ぎ方を押さえておけば、切れ味を長く保ち、包丁本来の性能も引き出すことができます。
「何度研いでも切れ味が戻らない」「ステンレス包丁だから研ぎにくい?」と感じている方は是非参考にしてみてください。

サカイ販促サポート株式会社 代表取締役。砥石ブランド「EDGBLACK」の日本総代理店を務める。EDGBLACKブランドでのクラウドファンディング総支援額は5,300万円超。
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【手順解説】ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ方法
シャープナーは使い方がシンプルに見えますが、刃の状態や角度を確認せずに研ぐと、研げているようで刃先が整っていないケースも実は少なくありません。
特にステンレス包丁は刃が硬く摩耗しやすいため、正しい方法と手順で研ぐことが必要不可欠。ここでは初心者でも切れ味を改善できる具体的な方法を以下3段階に分けて解説していきます。
- 研ぐ前の確認チェック
- 押し引きを一定回数繰り返しながら研ぐ
- 研いだ後の切れ味を確認
順番に詳しく見ていきましょう。
ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ方法①:研ぐ前の確認チェック
ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ前に、まずは以下のポイントを確認しておきましょう。
- 刃こぼれ(欠け)が起きていないか
- 刃先が丸く摩耗していないか
- 刃の角度(両刃・片刃)がシャープナーと合っているか
- 油汚れ・サビが残っていないか
ステンレス包丁は耐久性がある一方、他の包丁に比べて刃先が摩耗して丸くなりやすい特徴があります。
丸い刃をそのままシャープナーに通すと、何度研いでも切れ味が戻らないことも。
軽く光に当ててみて、刃の先端が反射する・光って見える場合は、刃が丸まっているサインと考えられます。欠けが大きい場合は、シャープナーではなく砥石や専門的な研ぎ直しが必要になることもあります
ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ方法②:押し引きを一定回数繰り返しながら研ぐ
続いては、いよいよ本作業。以下のような手順ポイントに従って押し引きを一定の回数繰り返しながら包丁を研いでいきましょう。
- シャープナーを安定した台の上に置く
- 包丁を垂直に入れ、強く押しつけず軽めに通す
- 押し引きは片側につき5~10回を目安に
- 刃全体ではなく刃先に意識を向ける
- 水洗いまたはキッチンペーパーで研ぎカスを拭く
力任せに研ぐと刃先が摩耗しすぎたり、角度が安定しなくなることがあります。
どちらかというとシャープナーは力より回数、速度より一定のリズムを意識することがポイント。研ぎ終わったあとは、研ぎカスが残らないように洗剤を使わず水で流し、しっかり乾かしておくとサビ防止にもつながります。
ステンレス包丁をシャープナーで研ぐ方法③:研いだ後の切れ味を確認
研ぎ終わった直後に包丁を使うのではなく、仕上がりを確認するテストを行うと状態が把握しやすくなります。一般的には、次のような方法が効果的。
- コピー用紙を切ってみる(刃先の引っかかりを確認)
- トマト・玉ねぎをスライスしてみる
- ネギや大葉など柔らかい食材を試す
- 食材の潰れ・にじみ・裂けがないかを見る
ステンレス包丁の場合、切れる、切れないだけの単純構造で判断せず、食材へのダメージを確認する方が状態を判断しやすいという特徴があります。
真っすぐスッと切れる場合は研ぎが成功しており、力が必要だったり断面が崩れるなら、研ぎ直しや角度の再調整が必要と考えられます。こちらでも詳しく述べているので是非参考にしてみて下さい。
【方法】包丁の切れ味を確認するには?新聞紙/ティッシュ/食材/爪など利用可!

【注意点】ステンレス包丁が研ぎにくい原因
冒頭述べたようにシャープナーを使っても切れ味が戻らない、何度も研いでいるのに効果が実感できないといった悩みはステンレス包丁だから起こりやすいとも言えます。
実際、従来の研ぎ方では効果が出づらいケースはステンレス包丁の場合は多々あります。ステンレス包丁が研ぎにくい原因についてここで整理しておきましょう。
- ステンレス特有の硬さと粘り
- 刃の角度と形状がシャープナーと合わない
- ステンレス包丁特有の刃先摩耗の起こりやすさ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
研ぎにくい原因①:ステンレス特有の硬さと粘り
ステンレス包丁は錆びにくく、丈夫で、家庭用として扱いやすい素材ですが、その分刃の硬さ、粘り強さが高く、研ぎに時間がかかりやすいという特徴があります。
力任せに削ろうとすると、摩擦熱が発生してかえって刃を傷めることもあるため、軽い力でなおかつ回数で調整する研ぎ方が必要になります。加えて、硬さがある一方で粘りもあるため、摩耗が進むと刃先が丸まっていき、シャープナーの溝に入りにくくなります。
この状態になると研いでいる感触があっても、実際は刃先に作用していない場合が多く、何度研いでも切れ味が戻らない原因につながるのです。
研ぎにくい原因②:刃の角度と形状がシャープナーと合わない
市販のシャープナーの多くは、一般家庭でよく使われる両刃の洋包丁を想定して設計されています。しかし、ステンレス包丁の中には左右非対称の角度を持つものや、部分的に片刃構造になっているものも見られます。
このような包丁を通常のシャープナーで研ぐと、角度がうまく合わず、研いでいる感覚はあっても実際には刃先の最も削りたい部分に正しく当たっていないことがあります。また、刃先が丸く摩耗してしまっている場合には、溝に刃がしっかり入り込まず、研ぎ面との接触が不十分になることも。
特殊なセラミック混合ステンレスなど、硬度や素材が一般的なステンレスと異なる包丁ではさらに研ぎづらさが顕著になる傾向があります。角度が合わないままシャープナーを使い続けると、研ぎムラが生じたり、刃先だけが過剰に残ってしまったりすることがあり、シャープナー本来の効果を得られない原因となります。
自分の包丁の構造や刃の仕様に適したシャープナーを把握し、それに合わせた研ぎ方や道具を選ぶことが、ステンレス包丁の性能を引き出すために欠かせないポイントとなります。
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研ぎにくい原因③:ステンレス包丁特有の刃先摩耗の起こりやすさ
先程も説明した通り、ステンレス包丁を長期間使い続けると、刃先が摩耗して平らに広がったような状態になることがあります。これは使用のたびに少しずつ摩耗が進み、元々鋭かった角が丸くなってしまうためです。
刃先が丸まると、シャープナーの溝にしっかり噛まず、表面的には摩擦があるように感じても、実際には研ぎたい刃先に削り作用が届きません。見た目では判断しづらいものの、光に当てた際に刃先が反射して見える場合は、すでに鈍っているサインと捉えることができます。
こうした状態になると、簡易的なシャープナーでは研ぎ直しが難しく、砥石や角度を固定できる研ぎ器など、より本格的な手法を用いることが必要になります。
シャープナーと包丁にも限界はある
ステンレス包丁は耐久性に優れた素材であり、正しく研いでいれば長く使えるという利点があります。しかし、どれだけ丁寧に研いでいても、シャープナーだけでは切れ味を戻しきれない段階や、包丁そのものが徐々に寿命へ近づいている段階は必ず訪れます。
研ぎ回数を増やしたり力を加えたりするだけでは改善しない状態になったときこそ、研ぎ方の問題だけではなく、道具としての限界に視点を向けることが大切です。
繰り返しになりますが、ステンレス包丁は粘りがある金属のため刃先の摩耗が進みやすく、角が失われた状態ではシャープナーの溝にうまく噛まなくなることがあります。研いでいるはずなのに切れ味が安定しない、研ぎ感覚が曖昧になった、あるいは少し時間が経つとすぐに切れ味が落ちると感じ始めたら、研ぎ器だけでなく包丁自体の状態も見直すべきタイミング。
劣化や摩耗は少しずつ進むため、体感では一定判断しづらく、気づいたときにはシャープナーでは手入れが難しい段階に達しているケースも決して少なくないのです。
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ステンレス包丁の場合は砥石を利用する選択肢も検討するべき
ステンレス包丁は一般的な炭素鋼とは異なり、粘りがある金属素材で、刃先の摩耗が進んだ場合にはシャープナーでは刃の角を一定立て直しにくくなることがあります。
特に刃先の丸まりや角度のずれが生じた状態では、溝を通すだけの研ぎ方では根本的な切れ味の回復につながらず、刃の厚みが増してしまうケースも。こうした状態に近づいたときは、研ぎ器の使い方を工夫するだけではなく、砥石を使った刃の本来の形を整える研ぎを検討することも合理的です。
砥石はシャープナーよりも時間と手間はかかるものの、刃の角度を自分で調整できるため、ステンレス包丁の状態に合わせた研ぎが可能になります。研ぎ面への入り方や圧のかけ方によって切れ味の変化を確認できるため、刃先がどの段階まで摩耗しているのかを把握することにもつながります。
研ぎにくさを感じたときに砥石を使うというよりは、研ぎの状態を診断する手段として選択肢に入れておくことが大切で。シャープナーと砥石を使い分ける意識を持つことで、切れ味の回復だけでなく、包丁本来の性能を長く維持することにもつながります。
砥石とシャープナーそれぞれの特性の違いや使い分けについては以下の記事にて詳細を解説しています。
【比較】砥石とシャープナーの違いは?7項目からどっちがいいのかを徹底比較

シャープナーと砥石のいいとこどりを実現したEGEBLACKがおすすめ
ステンレス包丁は素材の特性上、単にシャープナーで擦るだけでは角が立ちにくく、かといって砥石での本研ぎは技術や時間を要するため、家庭で扱うにはハードルが高くなりやすいという課題があります。
そこで注目されているのが、シャープナーの手軽さと砥石の研磨力を両立した設計をもつアイテム。その代表例として活用されているのが、ステンレス包丁にも対応できる研ぎ性能を備えた我々のEGEBLACKです。
EGEBLACKは、溝に通すだけの一般的な研ぎ器とは異なり、刃の摩耗や角度のずれに対応できるよう砥石ベースの機構を採用しています。砥石のように刃の角を立て直す研ぎを行いながら、刃先の摩耗を確認しやすい構造になっているため、本格的な研ぎと手軽なメンテナンスの中間に位置した存在と言えます。
特にステンレス包丁では、研ぎ感覚が曖昧になった時点でシャープナーだけでは対応しきれない状態に入ることが少なくありませんが、EGEBLACKの構造であれば、刃の状態を整えながら切れ味を回復する砥石独自のプロセスを再現可能。
さらに、ステンレス包丁で起こりやすい刃先の丸まりや刃厚の増加にも対応しやすく、家庭での研ぎメンテナンスをしやすくする設計となっています。
加えてEGEBLACKには手動タイプだけでなく電動タイプも存在し、包丁の状態やメンテナンスの頻度に合わせて使い分けられる点も選ばれている理由です。
包丁の切れ味と寿命を最大限に活かすためのお供の一台として、是非選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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【注意】シャープナーでのステンレス包丁の研ぎ方:まとめ
ステンレス包丁は錆びにくく扱いやすい反面、刃先の摩耗が進むと研ぎづらくなる特徴があります。シャープナーで切れ味が戻らないと感じる原因の多くは、研ぎ方の問題だけではなく、素材・角度・刃の状態がステンレス特有の影響を受けていることにあります。
ステンレス包丁を長く使うためには、ただ擦るのではなく、現状に合わせた研ぎの判断を取ることが大切です。また、研ぎに限界を感じてきたときは、シャープナーだけでなく砥石を活用する選択肢も含め、研ぎ道具自体の見直しを行うことが性能の維持につながります。
シャープナーと砥石の長所を組み合わせたEGEBLACKのようなアイテムは、その中間に位置する現実的な解決策として注目されてきています。家庭で無理なく研ぎを続けたい人や、ステンレス包丁の切れ味を根本から整えたい人にとっては、一つ選択肢としておすすめです。
包丁の研ぎは技術ではなく判断のタイミングで大きく変わるもの。切れ味が戻らないと感じたときこそ、研ぎ方・道具・角度の視点から、包丁本来の性能を見直すきっかけにしてみてください。
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